留学したら絶対に英語を上達させたい!そのコツは
留学先では、周りの人たちと積極的に会話をして英会話のスキルを磨きたいものです。
でも一日の終わりに、
「相手の話すことが理解できなかった」
「こちらの話す内容が分かってもらえなかった」
と落ち込んでしまうこともあります。
留学して英語を上達させた経験者たちにも最初はそういうことがありました。
そんなときの対処法について教えてもらいました。
・英会話の時に一番気をつけていること
・実践している勉強法
・英会話の体験談
について聞いていますので、ぜひ参考にしてみてください。
英会話で気をつけていること:相手が間違っているときもある
英会話のレッスンをしてくれる先生の発音は綺麗だし、ゆっくり丁寧に話してくれます。
レッスンを受けるだけで満足ならそれでいいかもしれません。
でも、海外に出て地元の人と話をすると、地方特有の訛りがあったり、文法を間違って話している人がいるということに気がつきます。
だから相手の言っていることが分からないとき、「自分の英会話力不足だから」とすぐに決めつける必要はありません。
相手の話し方が間違っているかもしれないこともあるので気にする必要はありません。
英会話をするときには、日本人特有の「最初から最後までまず聞いてから答える」というスタンスではなく、話の腰を折らない程度に途中で質問しながら聞くことに努めています。
話の内容も頭に入るし、相手もこちらが分かっているつもりで話を進めているのでその方が親切だと思います。
意識している勉強方法:アクセントの苦手意識を払しょく
同じ英語でも、イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア、ニューランド、アジア圏の英語と、違いがあります。
だから、それぞれの国の様々な英語を聴いて耳を慣らしています。
イギリス留学の最初の頃、イギリス英語に慣れなくて困りました。
そこで、アメリカ英語とイギリス英語の映画を交互に観るということをしばらく続けました。
この荒療治で耳が矯正されたのか慣れたのか、今ではどちらもほとんど聞き取れるようになっています。
最近は、アメリカ英語とイギリス英語のインターネットニュースを聞いています。
あるとき、イギリス人家庭の夕食に招待されました。
その頃の私は、まだ英会話に自信がありませんでした。
自分が話す番になるとなかなか言葉が流暢に出てこないし、今度はそれが気になって緊張してしまうという悪循環でした。
欧米人は、頭に10個言いたいことが浮かべば、とりあえず10個しゃべるといった人が多いです。
招待してくれたイギリス人もおしゃべりが好きな方で、私はただ相槌を打つのに精一杯でした。
けれども私にとって幸運だったのは、そのとき招待されたのは私だけでなく、私の友人のイギリス人も招待されていたことです。
そのイギリス人は多少日本語が分かる人でした。
だから、分からない時は彼女に通訳してもらって、その夕食会を切り抜けることができました。
ところが帰るときにそれは起こってしまいました。
玄関先まで送ってもらったとき、とても楽しかった私はお礼の気持ちをきちんと伝えたいと思いました。
「今日はもてなしてくださってありがとうございました」
と、いう語学学校で習ったフレーズをとっさに思い出しました。
そして言いました。
「Thank you for your hostility!」
招待してくれたイギリス人の表情に戸惑いの色が現れました。
一緒に招待されたイギリス人の友人が、目を大きく見開いて、
「No, no!(何てこと言うの!)」
と嘆くように言いました。
「Hospitality(親切なおもてなし)」を言うつもりが、私はこともあろうに「Hostility(敵意)」という単語を使ってしまいました。
「あなたの敵意、ありがとう!」と言ってしまったのです。
夕食会がお開きになる頃には、招待してくれたイギリス人も私の友人も私のつたない英語力を理解していました。
だから、大事には至らず笑ってその場を済ますことができました。
笑い話になったとはいえ、今思い出しても顔から火が出る思いです。
おわりに
地下鉄のことをアメリカでは「subuway」、イギリスでは「underground」と言います。
「大学」のことも、「ユニ」や「ユーニ」などと呼ぶ学生たちがいます。
国による言い方、年代による言い方、地方のアクセントなど、現地に行くことで生きた英語を学ぶことができるのは留学ならではです。
(Image by inspireus from Pixabay)