通夜葬儀「香典」のお金の入れ方顔の向きに注意!中袋なしの場合?
「お香典」は、通夜や告別式に参列するときに持参するもの。
不祝儀袋にお金を入れるときに決まった向きがあること、宗派によって表書きの仕方の違いなど、細かいマナーがあるのをご存知でしたか?
弔事は結婚式のようなお祝い事と違い、笑って済ませることができません。
マナーを知らないとあなたも恥ずかしいし、受け取る側も気持ちいい思いをしません。
そんなイベントだからこそきちんとしておきたいものです。
出かける前にチェックしておきたい香典のお金の入れ方をご紹介します。
香典袋の中袋「お札の包み方(入れ方)」顔の向きに注意!
基本的に香典は、
1. お金を「中袋」に入れて、
2. その「中袋」を「不祝儀袋」に入れたもの
を渡します。
販売されている袋なら、たいてい中袋がついていますので、その中袋を使用すれば大丈夫です。
香典袋によっては中袋がついていない場合もあります。
その時は「中袋なし」でも構いません。
お金を直接包んで、裏面に「住所」「氏名」「金額」を書きます。
中袋に入れるお金は、お札の向きをそろえます。
向きをそろえたお金は、印刷されている人物が封筒の表にくるように、そして下にくるように入れます。
つまり、受け取った側がお金を出すとき、お札の人物が「最後に出てくる」ように入れます。
ご祝儀の場合はお札の人物が上にくるように入れます。
これは「結婚を祝っていますよ、喜んでいますよ」という意味合いがあるんですね。
反対に、不祝儀の場合は「悲しくて目を伏せています。うつむいています。」という気持ちを表す意味合いがあります。
お通夜葬式の香典は「新札」はダメ?
昔から「香典には新札を使わない」というのがしきたりです。
理由は、人の不幸は予告もなしに起こることなので、新札を持参すると「あらかじめ用意しておいた」というような印象を与えてしまい失礼に当たります。
でも最近では、「古いお札だから」といってくしゃくしゃでヨレヨレのお札を包むのもかえって不躾であるということで、「新札でも問題ない」ということになってきています。
そうはいっても、葬儀ではいろいろな年齢の方がいます。
年配者の方々は新札を気にすることがあります。
ですので「手元に新札しかない」というときには、古札に見えるように折り目をつけてから包みましょう。
おわりに
くれぐれも、不祝儀袋にお金を入れ忘れることがないようによくチェックをしておきましょう。
こういったイベントはいつでも起こるわけではないので、他のことに気を取られて確認もれしてしまうこともあります。
結婚式のように笑って多めに見てもらえるものではないので、気を付けてくださいね。
(Image by Matthias Böckel from Pixabay)