女性の一人旅、国内や海外で気を付けることは?
女性の一人旅が増えています。
一人で旅に出かけて、世界中のあちこちを自分の目で見たり体験している女性をよく見かけます。
もしあなたが女性で、
・一人旅に出かけることになった
・一人旅をしてみたいけれど注意すべき点は何だろう
と考えているなら、以下に挙げる注意点に目を通してみてください。
ちょっとでも参考になれば嬉しいです。
女性の一人旅で気を付けることは(海外)?
目的地は慎重に選ぶ
安全を確保するために、訪れる国や地域について十分な事前調査を行うことが大切です。
特に国際的なニュースで報じられているような国は、内乱が起こる可能性もあるため避けた方がよいです。特定の地域の治安がよくない国もあるので、どこに近づかない方が良いのか十分なリサーチをお勧めします。
現地の文化や習慣を学び、尊重して行動する。
どこの国にも日本とは異なる文化、考え方、規則、法律がありますので、事前によく理解しておいた方がよいです。
日本では当たり前のことでも、他の国ではよしとされていなかったり、違反していて罰金を課されたり、最悪は投獄されたりすることもあります。
加えて、訪れる国での女性に対する文化的な制約「女性がどのように扱われているのか」を認識しておくべきです。
日本なら女性が当たり前にできることでも、他の国では制約されていることもあります。
「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように、その国の文化や習慣を尊重しましょう。
また、旅先でその国や指導者の悪口を言わないようにすることにも留意してください。それを聞いた現地の人たちが嫌な思いをするだけでなく、その国や政府との間でトラブルに発展する可能性もあります。
たとえ現地の人が悪口を言っていても参加せずに距離を置くのが無難です。
ガイドブックの安全に関するアドバイスを読んだり、経験者のブログをチェックするといいと思います。夜間の移動が危険な国もあれば、そうでない国もあったり、犯罪発生率の高いイベントがあるかもしれません。
できる限りの情報を集めておくのがおすすめです。
旅行保険に加入する
小さな旅行でも、長期の旅行でも旅行保険に必ず加入してください。
「いつでも注意しているから自分は大丈夫」と思っていても、事故や犯罪に巻き込まれてしまう可能性はゼロではありません。
旅行中は、公衆衛生や治安等が普段とは違う環境で過ごすため、期せず体調を崩してしまうこともあります。
海外旅行保険に加入していれば、医療相談や緊急援助といったサービスにアクセスできるためいざというときにも精神的にもあると安心です。
規則にはきちんと従う
フライトのチェックインの際に預け入れできる荷物の重量や、空港でのセキュリティチェック、機内でのフライトモードなど、調べたら事前に把握できる規則は押さえておきましょう。
事前に対処できる項目はすべてクリアにして、スムーズな旅行をするのがお勧めです。渡航先や中継地点の国の言葉を話せない場合、何らかのチェックに引っかかってしまったら時間もかかるし面倒です。
なるべく身軽に旅をする
道中、荷物を運ぶのは基本的に自分です。
すべて実際に持ってみて快適に移動できるか確認します。
航空会社によって機内に持ち込める荷物の大きさや重さが厳しく制限されています。手荷物がこれらの条件を満たしているかどうかあらかじめ確認した方がいいです。数キロ超過しただけでも数万円請求されることもあります。
多くの航空会社では、機内に持ち込める手荷物は1個までと制限しています。この機会に身軽に旅行する習慣を身につけるとよいです。
便利なのはクロスボディバッグ(斜め掛けバッグ)です。この中にパスポート、搭乗券(フライトチケット)、財布、スマホ、フライト中に必要なもの等を入れ、それを機内持ち込みのバッグに詰め込みます。
席に着いたら、そのバッグを取り出し、席の前のポケットに入れるか自分の近くに置き、機内持ち込みのバッグは頭上のコンパートメントに収納します。
スーツケースは、キャスター、ハンドル、鍵やファスナーが壊れていたら事前に修理しておきましょう。
荷物を置きっぱなしにしない
日本ではハンカチや上着などを席において「席を確保する」ということをよくしますが、海外ではこれは通用しません。
誰かが来てハンカチなどをどかして席についてしまったり、上着を盗まれたりする可能性があります。
また、手荷物を放置したり、開いたままにしておくのもNGです。
移動中だけでなく、宿泊先でも荷物は常に気にしていた方がいいです。
日本のレストランで、椅子の後ろにリュックサックをかけて食事をしている人をよく見かけます。日本ではそれが安全でも、海外では後ろから忍び寄られ、リュックを開けて中身を盗まれることがあります。
ドイツに出張に行った知人は「見える範囲だから」と、椅子の下にコンピュータバッグを置いて職場の同僚と地ビールを飲んでいたところ、いつの間にかバッグが盗まれていました。酔っていたわけではなかったのに盗まれることもあるので海外は注意が必要です。
また、スーツーケースや手荷物に住所や名前を書いたタグをつけている人がいますが、行き先や住所を読み取られないように目立たない所につけた方がいいです。
街歩きをする際は、必要なものだけを持参し、貴重品はホテルの金庫に預けましょう。
大金やパスポートを持って出歩かないのが無難です。万が一襲われたときのために、お金とクレジットカードは分けて持ち歩くといいです。
経験者の中には、ダミーの財布に少しだけお金を入れてすぐに取り出せるポケットに入れている人もいます。もし、襲われたときにその財布を渡して「これしか持っていません」のように振る舞うとのこと。財布は100均で買えるようなものでOKです。
別の経験者は、マネーベルトとかウエストポーチにパスポート、クレジットカード、現金を入れて、それを洋服の下に隠しておくそうです。
中心部にあるホテルに宿泊する
女性の一人旅では、ホテルの場所は慎重に選んだ方がいいです。
都市の中心部に安全なエリアがある事が多いので、その辺りで選ぶのが良いとされています。しかし、中心部がオフィス街だったりすると、夕方や週末は働いている人々が帰ってしまうため、閑散とする場所もあります。
「一人旅だし、人のいないところで自分だけの時間を過ごしたいから」と思われるかもしれませんが、人がいるところの方が溶け込んで注目されずに済むことも多々あります。
ナイトクラブやバーで酔わない
旅に出た解放感でお酒を飲みたくなることもありますよね。
でも周囲の状況がわからなくなるほど酔わないように気をつけましょう。
酔っていると、警戒心、身を守る能力や思考力が低下するため、危険です。
夜遅くまで外出しない
外国にいる解放感で無防備にならないよう注意が必要です。
夜にどのような人に遭遇するか分かりません。武装している可能性もあります。
そのため、夜間はたとえ短い距離でも一緒に出かける人を見つけるか、タクシーに乗る等した方が安全です。
その場にふさわしい服装をする
国によっては寺院で肩を覆ったり、裸足が禁止されていたり、また頭から足元まで完全に覆うなど、ふさわしい服装をしていないと入場できないことがあります。
これは事前に調べておくことで準備ができます。
女性が海外で肌を露出するような服装をしていると、不快な注目を集めたり、下品な言葉を浴びせられたり、狙われたりと不快な経験をする可能性があります。
それがパーティのような場であっても、ビーチでも、あっても常に気を配っておいた方がいいです。ショールやストールのような体を覆うものが常にバッグに入っていると色々な使い道があります。単に寒いときや雨をしのぐときにも使えますし、シフォンの大きめのスカーフなら小さく畳んでしまいやすいです。
また、現地の人に溶け込めるような服装をすると目立ちにくいです。
宗教色の強い国だと、服装は社会規範であることが多いため、その国にふさわしい服装を意識するのは大事だと思います。
加えて、高価な時計やブランド物を身に着けて歩くのも考えた方がいいかもしれません。
「お金持ちですよ、狙ってください」って言っているようなものです。
旅程をプリントアウトする
出発前に旅程表をプリントアウトしておくと便利です。
行先のホテルや観光地が現地語で記載されていれば、道を尋ねるときやタクシーに乗るときに見せることができます。
持ち歩きやすいように、折りたたんでショルダーバッグに入れておくと取り出しやすいです。
また、事前にスケジュール、滞在先の住所といった情報を友人や家族に伝えておきましょう。
重要なフレーズを事前にプリントアウトしておく
現地の言葉が話せない場合は、あらかじめ現地語でのフレーズをプリントアウトしたり、小さいノートに書いて携帯することも考えてみてください。
役に立つことが何回かあるはずです。
・○○はここからどのように行けますか?
・これは何ですか?
・これはどのように使うのですか?
・いくらですか?
・一番近い駅はどこですか?
・一番近いトイレはどこですか?
・○○はどこで買えますか?
・・・等々。
また、旅行の準備の1つとして現地の言葉を勉強しておくのもいいと思います。
練習した言葉が通じるととても楽しいものです。
必要以上にニコニコヘラヘラしない
興味のない男性相手に必要以上にニコニコしたりヘラヘラしたりすると、勘違いさせることがあります。
日本のように「笑って済ます」とか「言わなくても分かる」ということは期待しない方がいいです。
日本では「No」をはっきりと言わないで分かってもらえることがよくありますが、海外ではそうではないことが多いです。
「嫌なら嫌」「好きじゃないなら好きじゃない」「いらないならいらない」と、はっきり言わないと分からない人が多いです。
なので、嫌な時ははっきり断った方がいいですし、そもそも興味があるふりもしない方がいいです。
もう一つ「空港等で何か質問されて、ヘラヘラしながら適当に返事しないこと」も注意してほしいです。
というのも以前、海外の空港で日本人のツアー団体と一緒になったとき、空港職員が日本人に何か質問していました。よく聞いてみると、日本の方々は「Yes, yes」とニコニコしながら答えていました。
私の番が来たとき、質問されました。
「荷物の中に何か危険物、鋭いものは入ってませんね?」と。
唖然としました。
タクシーは必ず正規のものを利用する
「気をつけるべきタクシー」でよく言われるのが、空港を出たら「こちらの方が安いですよ」と声をかけてくるタクシーです。
観光客と分かると、料金をふっかけてくることもあるという声を聞きます。
できるだけ公共の場やタクシー乗り場でタクシーを拾ったり、ホテルでタクシーを呼ぶよう依頼するといいです。
可能であれは、車体のナンバーを確認することもお勧めです。スマホで写真をとってもいいですね。
残念ながら、女性を誘い人里離れた場所に連れて行こうとする悪質なタクシーも存在するので注意してください。
個人的な体験ですが、タイでバイクのタクシーに声をかけられたことがあります。
そうです。バイクなので二人乗りです。
私が後ろに乗って、運転手にしがみつくスタイルです笑。
そのときタクシーが必要でしたが、運転手にしがみつくのも嫌だし、誰がかぶったか分からないようなヘルメットも使いたくなかったし、そももそバイクでどこかに連れていかれてしまった場合、そこから助けを呼ぶ術もないだろうというのが想像できたので「No, thank you」ときっぱり断りました。
おわりに
一人旅にとって一番大切なのは安全だと思います。
多くの人と出会い、たくさんの経験をして、心を豊かにしてくれる旅が、安全面に関するトラブルで台無しになるという残念な事だけは避けたいですよね。海外は「アウェーの状態であること」、あらゆる方面から意外な方法で「狙われるかもしれない」ということを常に念頭に置いて旅行を楽しんでください。