お通夜の通夜振る舞いとは?辞退してもいい?
通夜に参列すると、喪主から「お食事を用意してあります」と言われることがあります。
これは「通夜振る舞い(つやぶるまい)」と呼ばれるもので、故人を供養するために行われる儀式の1つという意味合いを持っています。
ですので、遺族に勧められたら少しの時間でも席につくのが礼儀です。
「でも、席に着いたらどうしたらいいの?」
って、疑問がわいたりしませんか?
通夜振る舞いの席では、何をしたらいいのか、どんなことがタブーなのかといったマナーをご紹介します。
通夜振る舞いとは?
通夜振る舞いを勧められたら、少しの間だけでも席につき、そして一口だけでもいいので箸をつけるのが礼儀です。
通夜振る舞いの席では、同席した方々と食事をしながら亡くなった人についての思い出話をします。
こうすることで故人をしのび、供養できると考えられているからです。
そして「食事をする」という行為が「けがれた体を清める」という考え方もあります。
ただし、通夜振る舞いの間ずっと座っているのもかえって迷惑になるので、30分程度したところで、退席して構いません。
通夜振る舞いでの料理って何?精進料理?
通夜振る舞いは、基本的には精進料理が出されることになっています。
精進料理とは、殺生にあたる肉や魚は避けて、煮物や漬物が野菜を中心としたメニューです。
(美味しいかどうかは別として・・・)
しかし、最近では、寿司、エビフライ、空揚げ、オードブル、ビール、日本酒、焼酎のようなパーティで見られるような食事が出されているようです。
通夜振る舞いは、主に関東地方や東北地方で行われています。
親族だけでなく、会社関係者、学校関係、友人関係といった一般参列者にも振る舞われています。
関西では家族や親族の間で行われることが多いそうです。
通夜振る舞いで気を付けること
勧められて席に着きますが、気を付けるべきことも何点かあります。
まず、通夜振る舞いでは、お酒を勧められて飲んだとしても宴会のようにはしゃいではいけません。
パーティのような料理を勧められてても、おなか一杯平らげたり、長居をするもの控えましょう。
そして、故人の親族や関係者も同席することもあるので、立ち入った話、不躾な話題は避けるべきです。
おわりに
通夜振る舞いは、そんなに故人と親しい付き合いではなかったとしても、断らずに席につくことが弔意を表すことになります。
やむを得ない事情がない限りは、故人の供養のためにも席に着きましょう。
(Image by Matthias Böckel from Pixabay)