母の日のカーネーション赤/白には意味がある?母の日の由来は?
世界中で行われている「母の日」はアメリカが発祥国です。
今では、母の日に贈るカーネーションはカラフルですが、もともとは赤と白がオリジナルとのこと。
カーネーションは赤と白で以下のように意味が異なっていたそうです。
・赤いカーネーション:生きているお母さんへ敬意を表す
・白いカーネーション:亡くなった母親への敬意を表す
20世紀の初めに、アンナ・ジャービスさんという方が教会の礼拝で母親たちにカーネーションを配ったのが始まりといわれています。
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母の日にはカーネーション?由来や歴史は?
「母の日」の伝統は1908年に始まりました。
アメリカ人女性であるアンナ・ジャービスさんは、1905年に最愛のお母さんを亡くしました。
カーネーションはお母さんの好きな花でした。
翌年の1908年、アンナさんが亡き母を偲んでウェストバージニアの教会に500本の白いカーネーションを贈ったことをきっかけに、アメリカで母の日を祝うイベントが始まりました。
アナさんのお母さんは、南北戦争(1861-1865)のときに、敵味方わけ隔てることなく兵士たちの世話をした平和活動家でした。
お母さんは「Mother’s Day Work」というクラブを結成し、病気や乳児死亡率を減らすための地域の衛生状態の対処改善に取り組んでいました。
そんなお母さんが亡くなった後、アナさんはお母さんが愛していた白いカーネーションを捧げて追悼を行いました。
そして「母の日というイベントを行いましょう」というキャンペーンを始めました。
当時のアメリカの議会で「母の日」を祝うなら「義母の日」も作ったらどうだい?」
と男性の議員に嘲笑されたそうです。
1910年にはアナさんの努力が報われ「母の日」という祝日が誕生しました。
日本では昭和初期ごろに日本独自の「母の日」があったようですが、戦後はアメリカ式の「母の日」がクリスチャンにより普及しました。
母の日のカーネーションの色「白」「ピンク」の意味は?
アナさんが送ったのは「白いカーネーション」。
「お母さんが好きな花だったから」というのが理由であり、それが「母の日」のシンボルとして使われ始めました。
当初は、以下のような色分けでカーネーションが「胸」に飾られました。
・お母さんがいない子供は「白」
・お母さんがいる子供は「赤」
これはお母さんがいない子供たちは切なくなりますよね?
なんでそんな区別するようなことをするんだろう?
いつの時代も余計なことを思いつく人がいるものなんですね。
しかしお母さんがいない子供たちを配慮してカーネーションは「赤」に統一されました。
私が小さい頃、母の日といえば「赤のカーネーション」でした。
赤しかないと思っていました。
品種改良で新種の「白」やら「ピンク」やらが出てきたと思っていました。
上記の背景から、「ピンク」には特に意味はありません。
母の日の廃止?
しかし、アンナさんは母の日の廃止を望むことになります。
その理由は、母の日があまりにも商業化してしまったことにがっかりしたからです。
日本もそうですよね。
クリスチャンでもないのにクリスマス、イースター、バレンタインを祝ったり、こじつけてできたようなホワイトデーがあったり、最近ではハロウィンで大騒ぎしたり・・・、企業がイベントに便乗して製品を売り出したい魂胆なのががよく分かります。
アンナさんは「お母さんの働きに敬意を表す」という本来の意味が薄れ、人々がカード、花、お菓子などを選ぶことに忙しく、またそれにより企業が潤う算段になっていたことを苦々しく感じていたようです。
そのため彼女は晩年「母の日に反対するキャンペーン」を行いました。
今もなお「母の日」が祝われていることからも分かるように、キャンペーンはうまくいきませんでした。
アンナさんのキャンペーンに対する一般の人々の反応はまちまちだったそうです。
一定数は商業化された母の日を残念に感じて、アンナさんの活動を支持しました。
その他はカードや贈り物で母の日を祝い続けました。
母の日を利用したい組織や企業はアンナさんの運動に反対し、資金集めや宣伝活動を続けました。
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おわりに
最近では紫、黄色、グラデーションなど、カーネーションの色はカラフルになっています。
カーネーションはそれぞれの色で「花言葉」が違います。
カーネーションだけでなく、多くの花は「良い意味の花言葉」と「そうでもない意味の花言葉」の両方があることが多いです。
カーネーションを贈るときは、「良い意味」の花言葉も添えて贈ってもあげてもいいと思います。