海外では特別な「イースター」!卵とうさぎの意外な意味とは?

2021年8月5日

イースターのウサギの意味

海外では「イースター」は特別な意味があるのをご存知でしたか?

「イエス・キリスト」は十字架に磔(はりつけ)にされて死に、そして3日後に復活しました。
「イースター」はその復活を祝うためのお祭りなので「復活祭」と呼ばれています。

イースターの時期になると卵の形をしたチョコレートやお菓子、それからうさぎのぬいぐるみやうさぎの耳のカチューシャなど、関連商品がたくさん店に並びます。

どうして「うさぎ」と「卵」なのでしょうか?
その意味や由来を詳しくご紹介します。

イースターの「卵」や「うさぎ」にはどんな意味が?

イースターの時期になると卵の形をしたチョコレート、お菓子、ケーキ、うさぎのぬいぐるみ、うさぎの耳のカチューシャなど、関連商品がたくさん店に並びます。

卵の殻を破ってヒナがかえります。
これままさに新しい命の誕生です。

この「新しい命の誕生」の象徴である卵を、「イエス・キリスト」の復活と重ね合わせ、イースターの象徴の1つとして使われるようになりました。

そして、うさぎが象徴しているものが「繁栄」です。

昔、北ヨーロッパのサクソン人がエストレ(Eastre)を春の女神としてまつっており、そのためのお祭りが春分の日に催されていました。

初期の女神の象徴として使われていたのが「うさぎ」でした。
なぜなら、うさぎは春に繁殖をするため、繁栄をもたらす象徴として使われたのです。

これがイースターの「うさぎ」と「卵」の由来になっているといわれています。
でも、イースターバニーやイースターハントが普及しだしたのは200年ほど前のようです。

イースタバニー(とかイースターラビット)がイースターエッグ(卵)をバスケットいっぱいに入れて持ってくるというのは、200百年前、アメリカに移住したドイツ人がもたらしたものと考えられています。

ドイツ語などにも「イースターバニー」の語源となった言葉があると指摘されています。

夜中、イースターバニーは、バスケットいっぱいのカラフルな卵やプレゼントを持って子供がいる家にやってきます。

このあたりのくだりはクリスマスのサンタ・クロースに似ています。
そして、バニーは卵を家の中のあちこちに隠していきます。

翌朝、目を覚ました子供たちは、家中、卵を探して回ります。
これが「エッグ・ハント」の始まりと言われています。

クリスマスと同じぐらい重要なイベント

海外でのイースターはクリスマスと同じぐらい重要視されている祝日です。

海外ではイースターカードに「生まれ変わって’」「フレッシュな気持ちで」「新しい気持ちに満ち溢れて」などと、イエス・キリストの復活にちなんだ文言を書いて贈る人が多いです。

「イースター(Easter)」という語源は、そもそも「春の女神エステラ(Estera)」なので、この時期に「春」が無事にやってきたことのお祝いをしたのでしょう。

そして、この時期には「イースターホリデー」と呼ばれる休暇があります。
学校も2週間ぐらい「イースターホリデー(イースター休暇)」になります。

日本の春休みと時期が近いのですが、日本のように「第何週から」というように決まっているわけではありません。

イースターサンデーは、「春分の日の後の、満月の日の後の、日曜日」に当たります。
そのため、満月の日と日曜日のタイミングでイースターホリデーが3月になったり4月になったりするのです。

ちなみに、イースターの日は日曜日なので「イースター・サンデー」と呼びます。
それを挟んで「グッドフライデー」「イースターマンデー」があるのですが、整理して並べてみると、

・金曜日:グッドフライデー(Good Friday)
・土曜日:普通の土曜日、休日でもなんでもない日
・日曜日:イースターサンデー(Easter Sunday)
・月曜日:イースターマンデー(Easter Monday)

なぜか間に挟まれている「土曜日」は何の名称もつけられず、ただの週末の1日です。

おわりに

海外では、イースターはクリスマスと同じくらい子供が喜ぶイベントです。

スーパーによっては、クリスマスが終わった直後からイースターエッグの形をしたチョコレートの販売を開始します。
そのため「イースター=チョコレート」と連想する人も多いことでしょう。
イースターカードにも「チョコレートを食べ過ぎないでね」というメッセージが多く見られます。