注意!結婚式・披露宴でのNG(タブー)な友人・上司スピーチって?

2021年8月5日

結婚式のスピーチ

新郎新婦から、友人として、上司として、先輩として、結婚式でのスピーチを依頼されることもあるかと思います。

2人の出発をお祝いするおめでたい場ですから、あなたのスピーチで結婚式を盛り上げてあげたいところです。
でも、慶事の席で「言ってはいけない・使ってはいけない言葉」があることをご存知ですか?

結婚式のスピーチをするなら知っておきたいNGワード、タブーワードをご紹介します。

結婚式での友人スピーチ「タブー(NG)ワード」って?

結婚式で使ってはいけないとされている言葉を「忌み言葉」といいます。

それらは日常では普通に話されている言葉ですが、お祝いの席になると「縁起が悪い」とされています。

時代や世代が変わってきたからか、最近では、忌み言葉に対しても寛容になってきた印象もありますが、それでもきちんと言葉を選んで大人のスピーチをしてあげてください。

「忌み言葉」に不幸な状況を連想させる言葉です。
結婚式では、別離、不幸、不吉、死、別れ、再婚を連想させる言葉、同じことを繰り返す言葉が「忌み言葉」になります。

結婚式での忌み言葉の例

・あ

いよいよ / いろいろ / おしまい / お釈迦 / 失う / 忌み / 忙しい / 憂い / 憂える / 浅い /
焦る / 生きている頃 / 疎んじる / 痛い / 痛ましい / 痛み / 相次いで / 相次ぎ / 終える / 終わる / 色あせる / 薄い / 衰える / 褪せる / 逝く / 降りる / 飽きる /

・か

かえすがえす / かさねがさね / くれぐれ / くれぐれも / ご生存中 / 九 / 切る / 切れる / 去年 / 壊す / 壊れる / 変わる / 嫌い / 嫌う / 帰す / 帰る / 悲しむ / 断る / 朽ちる / 枯れる / 欠ける / 殺す / 消える / 消す / 繰り返し / 繰り返す / 苦しい / 苦しむ / 返す / 返す返す / 重ねて / 重ねる / 重ね重ね /

・さ

さらに / シクラメン / シネマ / しばしば / しまう / しめやかに / 再々 / 再三 / 再三再四 /
再婚 / 再度 / 冷める / 去る / 四 / 失敗 /
捨てる / 更に / 最後 / 最後に / 死 / 死ぬ / 猿 / 疎遠 / 葬式 / 裂く / 裂ける / 退く / 重々 /

・た

たびたび / たまたま / とんだこと / とんでもない / 倒れる / 倒産 / 出る / 度々 / 弔う / 散る / 次々 / 絶える / 血 / 途絶える / 遠のく / 閉じる /

・な

なお / なおまた / なくなる / 二回 / 二度 / 亡くなる / 梨 / 泣く / 流す / 流れる / 涙 /
無くす / 無し / 逃げる /

・は

ふたたび / ほころびる / ほどける / 仏 / 伏す / 再び / 冷える / 放す / 暇 / 果てる / 滅びる / 滅ぶ / 病気 / 葬る / 離れる / ますます /

・ま

またまた / 参る / 戻す / 戻る / 皆々様 / 短い / 負ける /

・や

弱る / 敗れる / 病 / 病む / 破る / 破れる /

・り

離婚 / 離縁 /

・わ

わざわざ / 別れる / 割る / 割れる / 患う / 悪い /

話す内容やエピソードにも配慮を

さらに、下品な言葉、下ネタ、自慢話、失敗した話、昔の彼氏や彼女の暴露話もご法度です。

場を盛り上げようと楽しい話をするのはいいですが、親族や招待客が聞いて不快に感じるエピソードや友人だけにかウケないような話題もNGです。

たとえ、新郎新婦のなれそめがナンパだったり、出会い系だったとしても、それを聞いて不快に感じる出席者もいます。
嘘で飾れとはいいませんが、表現はいくらでも柔らかくすることができます。

そして、今の時代、「早くお子さんを」はタブーです。
プライベートなことに触れる必要はありませんし、子供を作るか作らないかは本人たちが決めることです。

くれぐれも、大人の常識とマナーで二人を紹介してあげてください。

体験談1:二人のなれそめ

新郎の友人は、二人のなれそめをよく知っていたため、こまごまと紹介し過ぎてしまいました。

「僕たち二人は、東京から地方へ営業をしにでかけました。
ある夜、○○スナックに飲みに行ったら、そこに新婦が働いていたというわけです。
新郎とホステスの新婦は意気投合し、新郎はそれからスナック○○に通い出し新婦を手に入れたのです」

的な内容でした。

もちろん、スナック勤務がいけないとは言っていません。
ただ「飲食店勤務」と一言で紹介すればそれで済んだのではと感じています。

新郎側の親族は、「新婦が飲食店勤務だった」としか聞いていませんでしたし、地域的に夜の仕事の印象も良くなかったせいか、式が終わってから新郎新婦を含めてしばらく揉めたそうです。

体験談2:美談のつもりが・・・

新郎の友人は、新郎が貧乏な一人暮らしの中でいかに工夫をして、楽しんで生活したかということを紹介しました。

「彼は、お金がなくても上手に楽しめる人です。」
「お金がなくて、それでも趣味のスキーとテニスを何とか続けました」
等々・・・。

友人は新郎を褒めたくてそんなエピソードを紹介したのですが、聞いていたご両親が、
「そんなにお金がなかったんだ・・・。苦労させていたんだね・・・。」
と、泣き出してしまいました。

おわりに

主役は新郎新婦ですから、なれそめや苦労話から這い上がったエピソードも楽しいものですが、お祝いですので誰もが聞いていい気分になるようなスピーチをしてあげるのがマナーです。