機内食はどうやって用意されている?特別な機内食って何?

2021年8月19日

機内食はどうやって

国際線のような長いフライトでは機内食が楽しみの人も多いです。
機体が大きいものになると、乗客の数も数百人という多さになります。

これだけの乗客をまかなうために、キャビンアテンダントたちはどうやって機内食をよういしているのでしょうか?

ギャレーの中に機内食の秘密がある

飛行機の中には「ギャレー」という、キャビンアテンダントが作業をするスペースがあります。
小さいキッチンと言えばピンとくるかもしれませんが、通常のキッチンとは見た目や使い方が違います。

このギャレーの中で、機内食が用意されます。

一昔前は、ギャレーの中でキャビンアテンダントが数百人分の機内食を1つづつ温めていました。でも、最近ではその方法がかなり進歩しています。

もちろん、機内食は飛行機の中で作られるのではありません。
外部のケータリング会社により用意されています。
1つ1つ用意された機内食は、専用のワゴンに整然と並べて詰め込まれます。
そして、搭乗時刻の直前に機内のギャレーに運び入れられます。

配膳の時間には、キャビンアテンダントが専用のワゴンの電源を入れます。
すると、メインのお皿だけが加熱されるという仕組みになっているのです。

こうして私たち乗客は、機内で温かい食事を楽しめるというわけなのです。

これがビジネスクラス、ファーストクラスになるともっと豪華になります。
違った世界といっても過言ではありません笑。

温かいパンがバスケットに入って運ばれてくるだけでなく、炊き立てのご飯がだされたり、一流シェフによってデザインされたフルコースメューなど、飛行機の中だということを忘れてしまうような快適さです。

特別食(スペシャルミール)のタイミング

機内食には特別なメニュー(スペシャルミール)があるのをご存知でしたか?

これは、食事制限がある乗客ための機内食であり、様々なメニューが用意されています。
子供用の機内食もスペシャルミールに含まれています。

スペシャルミールは、一般の機内食よりも早めに配膳されます。
そのため、子供たちは大人と一緒にお腹を空かせて待つ必要がありません。

その他のスペシャルミールは、ベジタリアン、フルーツのみ、宗教的なルールに従って用意された食事、糖尿病用、ローカロリー、アレルギー用などが用意されています。

これらは飛行機の中でキャビンアテンダントに注文はするのではなく、搭乗の数日前までに予約する必要があります。
キャビンアテンダントはどの座席がスペシャルミールを注文しているのか把握しているので、食事の時間になると座席まで運んでくれます。

自動的に出てくる機内食ですが、乗客の食事制限の都合やキャビンアテンダントの仕事の効率化など、様々な要素を考慮されて進化しています。

次回、あなたが機内食を目の前にしたとき、そういった背景に思いをはせてみませんか?
あなたの飛行機の旅がより一層味わい深いものになるかもしれません。

(Image by Sh1ra from Pixabay)