国際線と国内線の違いって何?同じ飛行機じゃないの?

2021年7月29日

国内線と国際線

「国際線」「国内線」ってよく聞きますが、これらの違いって何だかご存知ですか?

比べてみると「ふーん、そうなんだ」って思うかもしれませんが、実際に乗ってみると違いが分かります。
乗り比べしてみるのも面白いかもしれません。

国際線と国内線の違いをまとめてみました。

国際線と国内線の違いはこれ!

国内線
国際線
日本国内の空港間を移動します。 日本の空港―海外の空港間を移動します。
チケット予約の作業は比較的簡単です。 チケットの予約に手間がかかります(パスポート番号の入力、乗り継ぎの確認、到着時の日付の確認など)。
日本国内の移動なので、時差の心配をする必要がありません。 長時間のフライトでは時差を考慮して体調やスケジュールを調整する必要あり。
搭乗券(チケット)さえあれば飛行機に乗ることができます。 「搭乗券とパスポート」がないと搭乗できません。
搭乗するためにパスポートは必要ありません。 パスポートがないと入出国できないし、渡航先によってはビザが必要。パスポートの期限が十分にあるか確認、ビザが必要なら大使館などで事前に入手します。
空港には、出発時刻の60~90分前には到着している必要があります。 出発時刻の2時間前には空港に到着する必要があります。
空港に到着してから搭乗するまで、比較的、短時間で済みます(チェックイン→セキュリティチェック(保安検査)→搭乗) 国内線とほぼ同様ですが、「出国審査」が加わります(チェックイン→セキュリティチェック(保安検査)→出国審査→搭乗)。
セキュリティチェックの後も「日本国内」にいます(当たり前ですが)。 「出国審査」後は、日本国内にいながら「出国した」扱いになります。そのため、免税店で免税品を購入することができます。さらに、消費税抜きで購入できるものがあります。
機内食はほぼ出ません。機内で食事を購入できま。 機内食が出ます。自分で食べるものを用意したり、機内で購入する必要はありません。機内食には、特別食のリクエストができます(ベジタリアン、宗教食、チャイルドミール、フルーツメニューなど、ただし事前の予約が必要です)
飛行時間が短い。日本国内の移動なので2~3時間で到着します。 渡航先によって長時間のフライトになります。ヨーロッパだとおよそ12時間。
座席にスクリーンやイヤホンといった娯楽のための設備はありません。 各座席にスクリーン、イヤホン、USBソケットといった設備があります。長時間のフライトの場合、映画を観たり、音楽を聞いたり、ゲームをしたりして時間をつぶすことができます。
座席に毛布などが用意されていません。 各座席に毛布や枕などが用意されています(持ち帰り用ではありません。)
機内の座席は「エコノミーのみ」のように1種類のクラスだけの場合が多いです。 機内の座席は「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「エコノミークラス」のようにクラス分けされていることがほとんどです。クラス別に、座席・食事・サービスが違います。
機内での免税品の販売は行わません(海外ではないので)。 機内では免税店の販売が行われます。
キャビンアテンダントは日本人なので、機内で日本語が通じます。 キャビンアテンダントがすべて日本語を話すとは限りません。日本人がいればもちろん日本語が通じますが、海外の航空会社を利用する場合、ほとんど英語で会話をしないといけないと思った方がいいです。
日本人の乗客が多いです。便によっては子供連れの家族が多いかも。 外国人の乗客が多いです。子供連れは少ないです。
定員が120~200席といった機体が小さいものが多いです。 機体が大きく、乗客が数百人になるのが通常です。
飛行機の窓から、日本の景色を楽しむことができます(天気の良いとき)。 窓から海外の雄大な景色を楽しむことができます。

おわりに

最近の大手国内線は、エコノミーでもより快適に空の旅を楽しめるよう工夫が凝らされています。
国際線も、長時間のフライトをできるだけ飽きさせないように尽力しています。

そういった競争は航空会社にとってはしのぎを削る思いでしょうが、私たち乗客にとっては朗報ですよね。